カスタマイズという弊害

久しぶりに帰省してVAIO-Xでこのエントリを書いています。
さんざんMacを持ち上げておいてVAIO-Xかよ?と
はいそうです。あと5年若ければ、ごにょごにょしてVAIO-X上でMacOSを動かしているかもしれないけど。
なんか、そうまでして勘違いした個性を発揮することもなかろうと。思うわけです、おじさんは。
その手法を編み出した人間は評価されるべき(コンテキストは微妙だけど)ではあろうけど。
それにただ乗りする人間はちょっとねぇ。と思うわけで。
閑話休題
で、Macはともかく、ThnikPadではなくてなぜVAIO-Xなのかと。
一言で言えば、HDDを持ち歩くことの恐怖。これに尽きます。その他にはバッテリのもちとかも
あるにはあるんだけど。
このVAIO-XはSSDなので、持ち歩きを考えるとこれ以外の選択肢はないわけで。
実はMacを持っていくか直前まで迷っていたのだけど、重さとHDDというポイントでVAIO-Xに軍配が
上がったと。
で、このVAIOはいわゆる直販モデルなので、半自動(強制)的にSONYにユーザ登録されてしまう。
まぁ、今のところ目立った被害はないのでいいのだけど、PSNと管理が違うことを祈る毎日。
ユーザ登録ということは定期的にお知らせが届くのだけど、直近のお知らせはVAIO-Z。
発売から2年弱で、VAIO-Xと重量はほぼ同じで強力なスペックになっているあたりが売りだそうな。
ただねぇ、ちょっとこれはピンとこない。
いろいろあるんだけど、いくら頑張ってもWin7には変わりがないわけで、なんというか、立ち上げる
たびにWindowsUpdateで時間を食うのはやめて欲しい。
最近のMicrosoftはどこで道を踏み外したのかよく分からん(Vistaあたりか?WindowsMobileもひどかった)が、
積極的に使いたい気が失せるのもまた事実。
そろそろ「イノベーションのジレンマ」に陥っていそうな雰囲気だ。
残念なことに「破壊的なテクノロジー」はまだ登場していないように見受けられるが。
おっと、話がずれた。
VAIOだ。いろいろと残念な点があるのだな。これが。
その昔、初代VAIO NOTEが出たときに業界にいた人間は衝撃を覚えたものだ。あの薄さ、あのスタイリッシュさは
まさに衝撃というにふさわしかった。その後、紆余曲折を経ながらもVAIOというブランドはしっかり業界に
認知されている。
一方、時期をほぼ同じくしてデビューしたPedionというPCがあったことを記憶している人間は少ないかも
しれない。これは違う意味で衝撃的だった。なお、21世紀を迎えて10年を過ぎる現在でもPedionを越える
薄さを実現したPCは存在しないはずである。
これはある種ヴェイロンのブガッティみたいなマシンで、そのほとんどのパーツは特注だった。
なので、その値段は推して知るべし。ちなみに定価は578,000円〜728,000円
一方で、VAIO NOTE 505は可能な限り汎用品を使用したこともあり、実売は250,000円程度(だったはず
−正確な情報が出てこない)
売上げは比較するまでもない。
ただ、今現在のVAIOが、その哲学を引き継いでいるのか。という視点で外野から見ていると結構微妙な気がする。
SSDATOMを採用することによってVAIO-Xは登場した。CPUをiシリーズに更新してVAIO-Zは登場した。
しかし、まぁ、なんというか、それ以上ではないんだよねぇ。初代の頃の衝撃が残念ながら、ない。
まぁ、Windowsに関しては選択肢がないのは認めるとしても、それ以外のハードの部分での差別化がどうなのかと。
たとえば、MagSafeを採用できなかったのは最大の問題だと思う。電気ポットに使われているくらいなんだから、
なぜ思いつかなかったのかと。
Wikipediaによれば、MagSafeの登場は2006年とされているから、古いわけでは決してない。
さらに「Appleが特許を持っており、ライセンス供与をしない方針」と記載がある。これは完全に負けだ。
しかも、VAIO-Xからはパソコン側プラグのLEDが省略されている。(なぜか最近のDellには付いているのだけど)
PCGA-AC16V6 | 掲載終了のお知らせ | ソニー製品情報 | ソニー
こういう細かい部分にこだわれないでものづくりを標榜するのは如何なものかと思う。
ついでに、VAIOにはevernoteVAIOカスタマイズ版が付いているのだけど、アップグレードしたらVAIO用なんて
ものはなくなってしまっていた。
余計なカスタマイズはいらないと思うのだけど。
(結局のところ、アップグレードに伴ってカスタマイズ版でしか提供されなかった便利な機能が標準で搭載される
ようになった、というのがことの本質か。)
だとしたら、非常に微妙ではある。それだったら、EyeFiみたいにプレミアム版へのアップグレードクーポンを
バンドルしてくれるほうがよほど嬉しいのだけど。